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※何処が違うの男の子と女の子!?※
男の子・女の子注意したい病気は?!
ワンちゃんも高齢(7〜8才以上)になってくると、いろいろな病気にかかりやすくなってきます。
その中で生殖器や性ホルモンにかかわる病気で最も多く見られる病気に女の子の子宮蓄膿症。男の子では前立腺疾患(前立腺炎・前立腺肥大・前立腺腫瘍など)が多いようです。

*早期発見方法は?
女の子特有の病気の場合、発情のリズムに変化が見られることがあります。
年2回の発情が3回に増えたり、発情出血が見られなくなった後に再び出血が見られたなど、の時に子宮や卵巣に何らかの異常が考えられます。
男の子・女の子特有の病気にかかると、オシッコやウンチに異常が見られることがあります。
女の子の子宮蓄膿症の場合多飲、多尿。
男の子の前立腺肥大の場合、肥大した前立腺が直腸や尿道を圧迫して尿や便が出にくくなったり、便が扁平状になったりする事があります。
普段と違う、異常に気づいたら専門の動物病院、獣医さんに見てもらいましょう。

子宮蓄膿症って??
高齢になった女の子で見られる病気です。
元気がなく、多飲・多尿が多くなり、時には吐くことも多くなります。
避妊手術をしていない高齢(6才以上)の女の子にこのような症状が現れた場合、一番疑わしい病気が「子宮蓄膿症」です。
子宮蓄膿症は・・・
子宮の内部に膿がたまってしまう病気です。
通常子宮内には、細菌を防ぐ力が有る為めったに炎症は起こさないのですが、卵巣に異常が起こり、黄体ホルモンが長期間分泌されると、子宮内での細菌感染の抵抗力が弱まり、大腸菌などの細菌感染を受けやすくなり、その結果として、膿が子宮内に溜まってしまいます。
細菌が体全体に回ると体が衰弱するため、水分がより多く必要になり多飲・多尿になります。
元気がなくなるのも大きな特徴です。
症状が進行し、生死を争う状態で始めて発見される事が多く、その治療は卵巣・子宮摘出手術をすることになります。
全身の状態によっては、ホルモン剤によって子宮内の膿を排泄させる内科的治療を施す事も有ります。
*子宮蓄膿症の症状は?
● 水を良く飲む
● 尿が良く出る
● 食欲が無くなる
● 元気が無くなる
● 吐く
● 外陰部が腫れるなど
変だ?! いつもと違う?! 異常に気づいたら早めに検診してください。

前立腺の病気って・・・?!
男の子特有の病気で一番多いのは前立腺の病気です。
前立腺炎は、前立腺が細菌に感染して炎症を起こす病気で、ほとんどの場合、前立腺肥大を伴います。
前立腺が大きくなると、近くにある直腸や尿道を圧迫し、便秘になったり、尿が少量ずつチョロチョロと出るようになったりします。
痛みがひどくなると鳴いたり、うずくまってしまう事も有ります。(排尿や排便時に)痛いため下腹部に触られる事を嫌がります。
前立腺炎は、細菌感染が原因なので、抗生物質を投与します。
前立腺肥大は、精巣から分泌されるホルモンのバランスが崩れる事が原因とも考えられます、抗生物質とホルモン剤を投与し、去勢(精巣の摘出)も施します。
前立腺膿瘍は
前立腺炎や前立腺肥大に伴って前立腺が化膿し、膿が前立腺に溜まる病気です。
前立腺炎や前立腺肥大と同様に、排尿・排便障害が起こったり膿の混じった白い尿を排出する事があります。
抗生物質の投与と去勢手術を施します。
*去勢や避妊にはこんな効果も・・・
最近特に、ワンちゃんたちの去勢や、避妊が勧められています。
お家の中でペットとして飼われる場合、女の子では発情がなくなり発情による出血もなくなります。
男の子の場合、発情中の女の子に対して興奮するなどを抑制できる事や、一般に病気になりにくい、長生きするなどが言われますが具体的に女の子の子宮蓄膿症は、卵巣が分泌する黄体ホルモンの長期分泌が、男の子の前立腺肥大は、精巣が分泌するホルモンのバランスが乱れる事が原因で発症します。
生殖器や性ホルモンが原因となる病気は、子宮蓄膿症や前立腺肥大のほかにもさまざまあります。
原因の元となる部分を取り除く事で発症する病気も防げる事になります。
将来交配や出産の予定が無い場合ワンちゃんのために去勢や避妊は有効な事です。
出来れば、女の子は始めての発情前に避妊する事が男の子の場合も早めの去勢がいいとされています、専門の獣医さんにその時期など相談してみてください。
こんな病気に有効とされています
男の子
● 精巣腫瘍
● 前立腺肥大
● 肛門周囲線腫
● 前立腺腫瘍
● 前立腺炎
● 会陰ヘルニヤなど
女の子
● 子宮蓄膿症
● 乳腺炎
● 乳腺腫瘍など

乳腺腫瘍って・・・?
*女の子で一番多い腫瘍です!
女の子がかかる腫瘍の中でいちばん多く、ワンちゃんがかかる悪性腫瘍の中で最も多いのが乳腺腫瘍です。
6才以上の女の子がかかる事が多く、半数は悪性と言われています。
悪性腫瘍の半数は遠隔転移します。
男の子にもまれになる子もいます。
乳腺腫瘍は
エストロゲンやプロゲステロンなど女の子の性ホルモンが関係している事があり、早期に避妊手術をすることで発症率の低下が期待できます。
乳腺腫瘍は、乳房にしこりが出来るのが最初の特徴的症状です。
5才を過ぎたら月に1度は、乳房にしこりが無いか確認を・・・
しこりが発見された場合、しこりが腫瘍かどうかを診断するには
しこりの一部を採取し、組織検査を行います。
悪性腫瘍が疑わしい場合は、しこりのある部分だけでなく乳房ごと
切除が必要になります。
術後は、抗がん剤などの化学療法を行う事もあります。
乳腺腫瘍の主な症状
● 乳房にしこりがある

精巣腫瘍って・・・?
*男の子の腫瘍で2番目に多い腫瘍です!(1番は、皮膚腫瘍です)
8才以上の男の子がかかる事が多く、セルトリ細胞腫、精上皮腫、間細胞腫の3種類が有ります。
精巣腫瘍にかかるワンちゃんの多くに停留精巣が有ります。
これは精巣が本来あるべき陰のうに降りてこず、そけい部や腹部にとどまっている事です。
精巣を摘出手術する(去勢手術)が精巣腫瘍の治療でその予防にもなります。
転移の無い場合はその後良好です。
ただ、セルトリ細胞腫で過剰に分泌されるエストロゲンが骨髄の造血に影響を及ぼし、腫瘍切除後もその悪影響が残り死に至る事もあります。
セルトリ細胞腫
<症状>
精巣全体に腫瘍が広がり、精巣が膨れ上がる。
腫瘍細胞がエストロゲンを分泌するため、女の子のように乳腺が大きくなったり、腹部や胸部、大腿部が脱毛したりします。
貧血や無気力が見られることもあります。
<特徴>
半数が腹部やそけい部における停留精巣に発生します。
<平均発症年齢>
9才ころ
<転移率>
2〜15%
精上皮腫(セミノーマ)
<症状>
精巣内で精子を作る精母細胞が腫瘍化したもので、陰のうやそけい部に腫れが見られる。
<特徴>
3分の1が腹部およびそけい部における停留精巣に発生します。
腫瘍部分のエストロゲン分泌が増加する事もありますが、症状を伴う事はまれです。
<平均発症年齢>
10才
<転移率>
5〜10%
間細胞腫(ライディッヒ細胞腫)
<症状>
老犬によくできる腫瘍で、特に症状はなく、去勢時などに偶然発見されることが多い。
<特徴>
ほとんど正常な下降精巣に発生。
テストステロン濃度が上がるため、会陰ヘルニアと肛門周囲線腫の発生率を高めるといわれています。
<平均発症年齢>
11.5才
<転移率>
0%
精巣腫瘍の主な症状
● 精巣が膨れる
● 乳腺が腫れる
● 腹部や胸部などが脱毛など
*女の子の卵巣は腫瘍にならないの?
女の子の卵巣や子宮が腫瘍になるのでは?
女の子の卵巣腫瘍や子宮腫瘍もあるのですが、きわめてまれです。
子宮蓄膿症や避妊で卵巣と子宮の摘出手術をしてしまうので、腫瘍自体はクローズアップされにくいのと、卵巣・子宮の腫瘍は無症状の事も多く、避妊手術など開腹手術のときに発見される事が多いようです。

肛門周囲線腫って・・・?
*高齢で去勢していない男の子に発症が多い!
肛門周囲線腫は、6才以上の男の子にかかりやすい病気です。
原因としては、アンドロゲンというオスのホルモンが関係しているため去勢したワンちゃんにはほとんど見られません。
高齢で去勢していないワンちゃんに発症が多く見られます。
肛門周囲に出血、化膿、腫れなどの症状が見られます。
治療としては、手術が可能な場合には肛門周囲を切除し、同時に去勢も行います。
一般には良性腫瘍なので、術後は良好で、再発率も10%以下です。
まれに肛門周囲線がんなどの悪性腫瘍のこともあります、切除後の病理診断が大切です。
もし悪性の場合は再発生率も高くなります。
肛門周囲線種の主な症状は?
● 肛門周囲が
>出血する
>化膿する
>ふくらむなどが見られます。

会陰ヘルニアって・・・?
会陰ヘルニアは、去勢をしていない5〜6才以上の男の子が多くかかる病気です。
会陰部(肛門の両脇辺り)の筋肉が緩んで出来た穴から、腸や膀胱が
脱出するようになるので、排便がしにくくなります。
治療方法としては、まず食事療法や薬物療法で便を柔らかくします。
それでも詰まって出ない状態になると外科手術が必要になります。
会陰ヘルニアはオスの性ホルモンが関与していると考えられるため、ヘルニアの手術をするのと同時に去勢手術もしてしまいます。
ただし、重度のヘルニアの場合は術後に再発する事もあります。
会陰ヘルニアの主な症状は?
● 会陰部(肛門の両脇)が腫れる
● ウンチが出にくい
高齢になって、避妊・去勢していない女の子・男の子に一般的にかかりやすいそれぞれ特有の病気の例です。
他にも高齢になるとさまざまな病気の発症率が高くなります。
大切なワンちゃんたちが少しでも長く健康でいてくれる為に定期的な健康診断をお勧めします。
どれくらいの頻度で見てもらったらいいか獣医さんに相談してください。
※ 去勢と避妊 ※
ワンちゃんにとって、去勢や避妊が病気や長生きにつながる事はわかるのですが、手術する事は・・・不安?!
去勢・避妊手術の最大のメリットは、男の子・女の子にかかわる病気を予防できる事です。
でも手術によるデメリットは無いの?
去勢・避妊したワンちゃんが、そうでないワンちゃんと比べその後の成長などに支障が出るという症例は出ていません。
ワンちゃんによっては、術後、肥満になりやすい子がいるようですが、充分コントロール可能な範囲です。
将来子供を作る予定が無いのであれば術後のデメリットは無いと言えます。
なるべく早い時期のほうがワンちゃんへの負担も少なくすみます。

*去勢・避妊をする時期は・・・?
基本的に手術の時期はいつでも大丈夫です。
手術の時期が早ければ早いほど回復も早いといえます。
もし、去勢・避妊手術を考えているのでしたら、1歳未満で手術をされることが望ましいです。
ある程度年をとってくるとどうしても太りやすくなります、
女の子の場合皮下脂肪が付きやすいので、手術の際卵巣などが脂肪で囲まれていて見つけずらい事もあり、手術にも時間がかかりワンちゃんへの負担も増える事になります。
また、乳腺腫瘍のように避妊手術の時期が早いほうが発症リスクを低く抑えられる病気もあります。
去勢・避妊の時期を数年保留するようでしたら、将来手術をするかもしれない
時の為に、ワンちゃんが肥満にならないように、フードや運動量に
気を配ってあげてください。

*去勢や避妊でホルモンバランスが崩れる・・・?
去勢・避妊によってホルモンのバランスが崩れ他の障害が出たりしないのでしょうか?
ホルモンバランスは、去勢・避妊によって崩れるというより逆に安定します。
性ホルモンがあるからそのバランスが崩れるという事が起こります。
女の子の黄体ホルモンが通常よりも長時間にわたって分泌して、偽妊娠などが起こるのもホルモンバランスの崩れが原因の一例です。
去勢・避妊によって、性ホルモンの分泌が無くなれば、それに伴う異常もなくなります。
*去勢・避妊後に太るのは何故・・・?
性ホルモンは、代謝にかかわりの深いステロイドホルモンの一種です。
なかでも脂肪の代謝に大きく関係します。
去勢・避妊によって、精巣や子宮・卵巣を摘出してしまうと、性ホルモンの分泌がなくなるので、それが脂肪の代謝に影響を及ぼし、細胞が脂肪を蓄積しやすくなります。
そのため、同じ食事や同じ運動量でも太りやすくなってしまうのです。
ワンちゃんによっては去勢・避妊後に低カロリー・低脂肪のフードに変える必要も有ります。
こまめに体重を量り、太っていないかをチェックすることも大切です。
ダイエット食に変えても、食事量がその子に合致しない事もあります。
個体差が有りますから、食事量をメモなどして1週間単位くらいで体重を量りその変化に合わせて食事量を調整します。

*去勢・避妊後にウンチやオシッコに影響は・・・?
去勢・避妊の手術の際に腹部の臓器や尿道周辺などを触りますからその影響で腹部に多少の痛みや違和感が残る事があり、ウンチやオシッコが旨く出来ない事もあります。
術後に復帯などを着せるとなれない子は旨く歩けず、それでトイレを失敗してしまう事もあるでしょう。
手術では全身麻酔をかけます、血圧が下がり、それに伴って腸の蠕動が悪くなれば、便秘や下痢になる事もあります。
手術直後に尿漏れが見られることも有りますが、大抵は2〜3日で直るようです。
長く続く場合は他の原因も考えられます。
普段の食事で水分を取りすぎている、食事の内容を変えることで直る事もあります。
このほか、会陰部神経の遮断でや膀胱の自律神経の機能低下などからも尿漏れが起こることが有ります。

*術後に痛みやかゆみなどは・・・?
獣医さんの所では、ワンちゃんに出来る限り痛みや不安を与えない事、去勢や避妊手術がきっかけで病院嫌いになったりしないように配慮して下さるはずです。
術後に痛みを感じないように鎮痛剤なども使います。
ワンちゃんによっては多少の痛みやかゆみなどを感じる事もあると思います。優しく様子を見守ってあげてください。
もしも傷口などを舐めたりするようなら、洋服を着せるなどして直接傷口を舐められないようにしてあげてください。
傷口は普通24時間ほどで表面の皮膚がくっつき始めます。
自然治癒は始まっているので、清潔に保ってください。
汚れていたら、ぬるめのシャワーで洗って、タオルで軽くふいてください。
傷口が化膿して何時までも乾かないようでしたら獣医さんに相談し化膿止めなどをいただいてください。

*去勢でマウンティングは無くなる・・・?
去勢することで、いわゆる性衝動が抑えられるので、本来のメスを求める事は無くなり、発情がらみのオス同士のケンかも無くなります。
オス犬の世界では去勢したオスはオスとして認めなくなるのか争うこともなくなるという説もあるようです。
去勢手術をすることで、マウンティングは減ります。
性格的にも穏やかになる子もいます。
ただし、100%マウンティングがなくなるわけでは有りません。
マウンティングは、性行動と同時に自らの優位性を表す行動でもあります。
本来もっている行動でもあるので、去勢によって100%おさまる事は有りませんが、減ります。
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