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犬版 家庭の医学

わんこと病気

※心の健康はからだの健康・からだの健康は心の健康※
いぬの病気もさまざまです、参考にして下さい。



いぬだけでなく、すべての動物に性質、個性があります.もちろん感情や気力、精神があります。
人と違うのは言葉という概念を理解する事は出来ませんから、ガンや死だとか、事の善悪とかで悩む事はありません。
犬は直感の世界に住んでいます。それだけにいぬの行動や健康は飼い主や家族との関係によって大きな影響を受け、犬もよく心身症と呼ばれる神経性、ストレス性の病気になる事も有ります。
そのような犬にはよく自律神経系の症状(下痢、嘔吐など)が見られます。
他の原因で起こる病気でも同じような症状が見られますから、本当に心身症なのか原因をはっきりさえてもらう必要が有ります。

犬の病気もさまざまですから、少しでも知識を深めておく事は、犬たちと一生付き合う上でとても大切な事です。
「病は気から」と言いますが、犬も心の健康には気を配ってやらなければなりません。
何時も一人ぼっちでいたり、室内ばかりにいたりするようでは犬もストレスがたまりさまざまな問題行動で心の不安を訴えます。
言葉を持たない犬にとって行動で示すしかないのです、ストレスが病気の引き金になりやすいのは人間だけではないのです。



犬の健康を守るポイント!

1.繁殖をしない場合は、去勢・避妊を!
2.バランスの取れた栄養(良質のドライフード)
3.適度な運動!
4.わずかな時間の手入れ!
5.病気の予防!
6.7歳を過ぎたら年に4回の健康診断を!

散歩は日課にして、ストレスが溜まらないように、十分に運動を出きるものでは心身ともにリフレッシュしてあなたとの触れ合いで、より心の絆も深まります。
あなたが体調を崩したり、事情で散歩などが出来ないときには替わりの人を頼む事も考えましょう。



異常行動に見えるいろいろな病気

※痛み、かゆみ、排便、排尿の異常にもチェック!!※

躾やトレーニング中に痛みや苦痛の為に集中力や活動力を失ったり、怒ったり、触られたりする事をいやがったり、隠れたり、時には人を避けたりするなどトレーニングに差し支える病気も有ります。

もしこのような病気の知識が無ければ、あなたには単に問題行動に見えるかもしれません。
トレーニングや運動がとても辛い病気も有ります。
言葉で伝える事は出来ません!!

1.体に触れられることを嫌う!

歯やアゴの病気、耳や目の病気があると、口、目、耳などに触れられることを急にいやがる様に成ったり、人嫌いになったりします。

2.その他の痛みを伴う病気!

頚椎、胸椎、腰椎、仙骨の病気。 多くは椎間板ヘルニアや筋肉、腱、靭帯、関節包、更に骨自体やいろいろな股関節形成不全、さまざまな関節の病気。
足についたダニ、骨腫瘍、レッグパーセス病、脱臼、骨折など。

※ダックスを中心に小型犬、中型犬によく見られる椎間板ヘルニア

遺伝的な素因のため大した理由も無く、あるいは過激な運動によって椎間板がヘルニアを起こし神経を圧迫し、前足や後ろ足がマヒすることがあります。

急性に起こってくるのが普通で背中に痛みがあり、触るといやがったり運動しなくなったりします。
ふらついて歩けなくなったり、時には急に腰が抜けてしまったりします。
直ちに外科手術が必要です。
*腰が立たない場合は、内科的治療や鍼灸などで様子を見たりしてはいけません。
詳しい神経の検査と脊髄のX線検査が必要!!  24時間以内での対処が必要。
一生歩けない、車椅子での生活の仔が増えています。

レッグパーセス病

思春期(生後6ヶ月〜1歳)に大腿骨と寛骨(骨盤)をつないでいる大腿骨頭が侵される病気。
血管の障害から骨頭部の組織がこわれて変形を起こす為に関節が痛み腰の部分を触られることをいやがります。
片方もしくは両方の大腿骨頭が侵されます。

*外科的手術が必要。 骨頭を切除する手術で完全に治療する事が出来ます。

股関節形成不全

ゴールデン、ラブラドール、シェパード、秋田犬など大型犬に多い病気。
6ヶ月〜2歳までにX線検査をお勧め!
遺伝性の強い病気でX線検査で、国際基準に合格しない限り繁殖はしない事です。

病気が有れば年と共に進行し、ついには立てなくなります。
治療法
若い仔には骨盤3箇所骨切術、骨頭延長術などの手術法があります。
関節痛が進んだものや高齢のものでは関節全置換手術を行います。
しかし内科的にも立派にコントロールできるものも多いので、詳しい検査が必要。
必ずしも手術と言うものでも有りません。

栄養性2次性皮小体機能亢進症(クル病)

ササミ、ジャーキーなどを多くやりすぎる事でリンとカルシュームのバランスが悪くなり、栄養不良を起こし足や背骨が曲ったりする病気でいたがって運動を嫌い、しかも骨折し易くなります。
良質のドッグフードだけで飼育する事で予防も治療も出来ます。

膝蓋骨脱臼(ひつがい骨脱臼)・ヒザ関節形成不全・パテラ

小型犬に圧倒的に多い病気。遺伝性の強い病気でひざの形が悪いために、ひつがい骨が足を曲げる度に内側へ脱臼(ほとんどの場合)するものです。
ヒザがガニマタをしめしている。 肥満すると重い体重の為に更に悪化するばかりか、年齢と共にひざの関節の中にある十字靭帯や半月板と言う組織が傷みやすくなり、外科的手術で治す事が出来ます。

前十字靭帯断裂

肥満した中型・大型犬に多発するヒザ関節の病気。
ひざ関節の中にある十字靭帯が切れるために起こる病気で、同時に半月板を傷める事が多い病気。
外科的手術でのみ治す事が出きる病気。 診断にはひざの詳しい検査が必要。

3.目を気にしたり触られることをいやがる
不愉快な目と耳の病気

目の病気では目頭の端が何時も涙で汚れる流涙症結膜炎、いろいろな角膜炎や角膜の潰瘍の他に、目のレンズである水晶体がにごる白内障、眼圧が上昇する事で起こる怖い緑内障などがあります。

4.耳や頭や首を触られるといやがる

耳の病気ではマラセチヤという真菌や細菌の感染などで起こりやすいのが外耳炎です。
これにはアレルギー性疾患が関係している事もあります。
この場合は耳の洗浄や抗生物質の投与だけではなく全身的な治療が必要になります。

外耳炎を完全に治療しないでいると、肥厚性外耳炎に進みます。
耳の皮膚が厚くなり、次第に肥厚して耳の穴がふさがる事も有ります。
こうなると手術が必要です。 外耳炎を悪化させ根い様にします。

この病気が進むと中耳炎、更に進むと内耳炎になり、斜頚や立てなくなって転んでしまうようになる事も有り、手術が必要です。

5.トイレの躾が崩れる(そそうをする)

排便・排尿の異常を伴う病気

膀胱、前立腺、尿道、尿管、腎臓の結石や炎症、腫瘍などの為に排尿異常を起こすいろいろな病気が有ります。
また盲腸、結腸、直腸、肛門と肛門周囲の病気では排便するときに異常が見られやすくなります。

6.歩き方がおかしかったり散歩をいやがる

骨の病気や骨折、捻挫、足にトゲなどが刺さっていないか確認してやります。
前立腺の病気では、よく歩き方がおかしくなります。
5歳以上に成ると去勢してないオスに前立腺肥大が増えてきます。

前立腺に炎症が起こると排尿や排便のときに激しい痛みがあり、尿に血が混じったり痛みが有る為に歩き方がおかしくなったりします。
直腸の検査と超音波,X線検査などで診断。

最大の治療法として去勢する事です。 最大の治療法で、予防法です!!

7.胃・腎臓・すい臓・胆のう・肝臓などの内臓の痛み

抱いたり、抱き上げたりしたときに、何処の痛みかよくわからない痛みを訴える事が有ります。 このような場合、すでに述べたような脊髄や足の病気。
前立腺の病気などの他に胃、腎臓、すい臓、肝臓、脾臓などの病気の可能性を考える必要が有ります。
病院で詳しい検査を受けてください。

8.性質や性格に変化が起きてきた

知的能力を低下させる脳の病気 = 脳血管の病気、低血糖を起こすような病気や発熱を伴う病気が有ります。
慢性で重症の肝臓、腎臓の病気はいずれも脳の働きに影響を及ぼします。
中枢神経や末梢神経の病気 = 水頭症脳腫瘍脳炎結膜炎、更にさまざまな脊髄の病気など、中枢神経を侵されるものや末梢神経を侵す病気も有ります。

9.肥満、肥毛の異常や多飲多尿などが目立ち始めた

内分泌(ホルモン)の病気 = 糖尿病甲状腺機能低下症亢進症クッシング症候群、上皮小体の病気、その他ホルモン様物質を出すいろいろな腫瘍、卵巣や睾丸などの疾患による各種ホルモンの異常があります。

糖尿病 = いろいろな病気の中でも代謝性の病気である糖尿病は摂取するカロリーが多過ぎ、肥満になると発症しやすいのです。
水を多量に飲み、急に痩せてきます。
肥満予防のためには規則正しい食生活、適度の運動などを習慣づけることがポイントです。

糖尿病になると一生食事療法とインスリン注射が必要になり、とても厄介な病気です。
規則正しい生活の習慣化を!!

10.今までと違い散歩や運動を好まない、セキが出たり息切れがする

疲れやすく運動できない病気 = 中年以降の小型犬・中型犬に良く見られる心臓弁膜症、
心筋症は大型犬に起こりやすい病気です。
心臓弁膜症は、病気が悪化し重くなれば疲れて息切れがし夜間にはセキがで易くなります。
重いものでは専門的な高度の心臓病の管理が必要になります。

心筋症 = 中年から高年にかけて大型犬に起こりやすい病気。
この病気は心臓の筋肉自体の異状により起こるもので、心筋の肥大が進むものや、心筋が薄く弱くなり、心臓がひどく肥大してしまうタイプ、更に少ないものでその中間のものがあります。
病気が進むと心不全の為に肺水種という致命的な事態が起こりやすくなりますから、専門的な高度の心臓病の治療が必要になります。



以上のようないろいろな病気はあたかも行動や習性常の異常が起こったかに見えるもので、躾訓練をしていくうえで十分配慮してやらなければならない病気です。

健康でなければ躾訓練もうまく行きません。訓練中に異常に気づく事も有るはずです。
過度の恐怖心や攻撃的ないぬの行動を分析すると、心身症と言われる心の病を抱えていることが良くあります。

躾以前の問題もありますから、訓練を始める前に健康診断は済ませます。
健康でなければ家族と楽しく触れ合う事も出来ませんし、犬をもてあますようになっては何の為に飼ったのかわからなくなってしまいます。

予防できる病気はすべて予防してやる事、治す事の出きる病気はすべて治してあげることが飼い主としての責任です。
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